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第42話 べた褒めされる私

last update Huling Na-update: 2025-11-02 19:29:22

 ウィンターを送り出した後、私はアネットに屋敷の掃除を任せて1人で町の銀行へとやって来ていた。

ここへ来たのは資産運用の為だ。これから何かとお金も入用になってくる。銀行とは懇意にしておかなければ。

私は銀行の回転扉を開けた――

「ようこそいらっしゃいました。ゲルダ・ノイマン様!」

銀行に入るとすぐに支店長の男性が笑顔で出迎えてきた。この支店長と私は以前からの顔見知りなのだ。

「あ、私はもう夫とは離婚したので今の名前はゲルダ・ブルームに戻りました。だから銀行口座の名義変更と株の一部売却をしたくて今日は伺いました。新聞で見たけど、私の所有している株がかなり値上がりしてましたよね? 今回はその株の一部売却と、別の株を買おうかと思っているんです」

「流石はゲルダ様ですね! 承知いたしました、すぐに手続きに入らせていただきます! では別室にご案内いたします」

「ええ、お願いします」

支店長はにこやかに笑みを浮かべると、特別室へと案内してくれた――

****

 1時間後――

銀行を出ると思わず笑みが浮かんでしまった。じつは今回株の儲けがかなり出たのだ。そしてそれを元手に今度は別の株を買ったのである。

「フフフ……今度の株も絶対に儲かるに違いないわ……」

ホクホク顔で、次に不動産会社へと向かった。

「え……? シェアハウスですか? 一体それは何でしょう?」

接客してくれた男性店員が眼鏡をクイッと上に上げながら首を捻った。まぁ、この世界にはシェアハウスというものが存在しないので分らなくて当然だろう。

「シェアハウスと言うのは1軒の家を皆でシェア……つまり分け合って暮らす家のことです。例えば自分専用の部屋はあるけれどもキッチンやバス、トイレは皆で共有して使います。他にも皆で過ごすリビングもそうだし、お鍋やフライパンなんかを共有して使ったりできる賃貸住宅を作りたいのです」

すると男性店員は興奮気味に言った。

「何と! それは本当に素晴らしいアイデアですね! どうして今までそんな画期的な賃貸部屋を今まで我々は考えつかなかったのでしょう! 素晴らしい! お客様は天才です!」

「そ、そうでしょうか?」

興奮しまくる男性店員に若干引き気味になりながら、シェアハウスを考えている屋敷の住所を教え、モンド伯爵夫人から譲りうけた屋敷の間取り図を見せた。

「取りあえず、この間取り図を一度預けますのでこ
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